親の生前整理、トラブルを回避するには
親の心理的な問題によるトラブル
「生前整理」という言葉も、だいぶ耳にする機会は多くなりましたが、親の生前整理となると、どうしてもトラブルが発生してしまいます。
それは、死への準備をしているという認識が、ぬぐえないことにあります。
まず、トラブルの原因となるのが、親の心理的な問題です。「自分の死をまっているのではないか」「自分は邪魔な存在なのではないか」「遺産狙いなのではないか」など、自分の存在を否定的に捉えてしまうことで、心を閉ざしてしまい、人間不信に陥ってしまうケースがあります。
子どもとしては、もちろん故人の整理をすることへの負担軽減や、不要なものをなくすことで、親の転倒や事故の防止策としての提案ではありますが、前向きな作業であることを、しっかりと伝えなければトラブルの原因となってしまうので、注意が必要です。
価値観の違いによるトラブル
いざ、無事に前向きな気持ちで生前整理を始めても、まだトラブルの可能性はあります。
物に対する価値観の違いが顕著に出てくることが原因です。
例えば、親としては「大切な思い出の品」が子供にとっては「ガラクタ」に思えてしまう場合です。
親が、日本の古き良き「物を大事にする」世代は特に、ものを捨てるという行為は困難になります。
「これは捨てていいよね」「これはごみでしょ」などといった否定的な表現をするのではなく、言葉に配慮して、ご本人に決定権を持たせることがポイントになります。
また、捨てなければならないといった義務感が生じ、いろいろなものに手を付けてしまいがちですが、親子とはいえ「子供には見られたくないもの」が存在する可能性もあります。
それもトラブル発生のきっかけになることもあるので、親の心情を察して、手を付ける必要もあります。
親の気持ちを最優先に、プロの意見も大切です
親にとって、自分の物を子供に片付けてもらうことを、恥ずかしいと感じる方が多くいます
また、子供と自分の想いが相対することが多いと、ストレスとなってしまうことも多いようです。
時間はかかるかもしれませんが、親の想いを最優先にして、焦らず、ゆっくりと進めてあげることが大切です。
また、親だけのことではなく、家族全体のこととしてとらえ、生前整理に詳しいプロの話を親子そろって聞くのも良いかもしれません。「生活総合サービス企業組合」などプロの意見をそろって聞くことで、初めての生前整理もノウハウが分かるかもしれません。
そして、血縁関係者だけでは、こじれてしまうようなことも、第三者、しかもプロの話を聞くとすんなりと納得できることもあります。
捨てる事への抵抗をリユースという形にしたり、相談も出来るので、プロの力を借りるのも大切な手段です。
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