遺品整理で親族と揉めるのはどういう時?
遺品整理を進めるうえで覚えておきたいのが、やり方を間違えてしまうと親族同士で揉めてしまう可能性があるということです。故人が亡くなり精神的な負担も大きな中、お通夜や葬儀などの準備や対応もしなくてはいけません。
遺品整理で親族同士の揉め事はできるだけ避けたいものですよね。故人にとってもそんな姿を見ては悲しい気持ちになってしまいます。
遺品整理で親族同士が揉めるのはどんなケースがあるのか?遺品整理のトラブルの理由や予防方法についてもご紹介していきます。
遺品整理でどんなトラブルが起こる?
遺品整理ではどんなトラブルが起きてしまう可能性があるのか、具体的な事例を説明します。もともとお正月は集まるような仲の良い親族同士だとしても、遺品整理が原因でトラブルに発展してしまうこともあります。事前にどんなトラブルがあるのかを知っていれば未然に防ぐことができますね。
1. 口約束によるトラブル
遺品整理で多いのは口約束によるトラブルです。生前母親から「預貯金の100万円はあなたにあげるから」と言われていたとして、それが遺言やエンディングノートに残されていない口約束になってしまっていませんか。
いざ亡くなって遺品整理をするときに、それを周囲に伝えると一気に、雲行きが怪しくなっていきます。何も形に残っていない以上、それが本当のことなのか嘘なのか、見分けることができません。もしそれが本当だったとしても周りの親族は納得しません。
遺品整理のときに申し出てもトラブルになってしまうので、権利関係を明確にしながら話を進めていくようにしましょう。口約束によるトラブルは本当に多いので、あとから後悔するトラブルでもあります。
2. 思い出の品を誤って処分
遺品整理が難しいのは、その人によって物の価値が違うことです。誰かの目からみれば不用品だと思ってしまうようなものでも、他の人の目から見ると価値のあるものかもしれません。金銭的な価値もあれば精神的な価値など目には見えない部分を重視することも。
財産的な価値だけで遺品整理を進めてしますと、親族同士の間で価値観の相違が出てきてしまいます。遺品整理は相続人が揃って行ったほうがいいといわれるように、思い出の品をどの程度残しておくのか話し合いの場を設けることは重要です。一度処分してしまったものは取り戻せませんし、親族同士のトラブルになります。
3. 第三者の人が出てくる可能性
遺品整理になってはじめて隠し子などの第三者から連絡が入ることもあります。顔を合わせたこともなければ名前すら聞いたことがない相手でっても、「そんな人は知りません」と断言し、拒絶するのはおすすめしません。
実際に戸籍を確認してみると隠し子の存在が浮き彫りになることもあります。もし第三者の存在が出てきてしまったときはまずは話し合いの場を設けること、そのうえで遺品整理の進め方に付いて話し合っていきましょう。
なかには「ほとんど顔を合わせたこともないので、財産は必要ありません」というケースもあります。話してみないとわからないので、第三者が出てきてしまったときも慌てずに対応できるようにしましょう。
4. 財産の価値は常に変化する
遺品として受け取ったものは、時価として常に価値が変動します。相続した当時はそれなりに価値があるものだとしても、数カ月後には価値が大きく下がってしまうこともあります。他の遺品を相続していたら価値が下がらないかもしれません。
価値が下がってしまったことを、他の相続者に申し出てトラブルになることもあります。時価によって相場が変わるような遺産を受け取るときは、長期的な価値も含め検討しなくてはいけません。特に土地・建物・証券・金などは注意が必要です。
5. 安易な約束はトラブルのもと
親族から「母親が使っていた時計を遺品として欲しいんだけど」と相談されていて、「いいよ」と安易に返事をしてしまった場合、あとあと大きなトラブルになってしまうこともあります。まだその遺品が見つかっていない以上、必ずあるとは限りません。
故人の所有物である以上、絶対に渡せるかどうかなんてわかりません。時計など大まかな約束になってしまうと、もしかすると遺品としては高額なもので話し合いが必要なケースもあります。
安請け合いするのではなく、「見つける努力はしておく」など曖昧な返事にとどめておいたほうがトラブルは少なくなります。
6. 勝手に遺品整理が進められてしまった
相続人が複数いる場合、時間が合わず集まれない日が続いているうちに勝手に遺品整理が進められてしまった…などのトラブルもあります。遺品整理は必ず他の相続人に許可をとってからでないと進めてはいけません。
ですがなかには「時間が合わなかったから」などの理由で進めてしまう人もいます。欲しい物が合ったから立ち会いたかったのに…なんてトラブルになってしまうこともあります。遺品整理については誰が見ても不用品とわかるもの以外は、処分しないことは基本です。
遺品整理で親族同士揉めないようにするには?
遺品整理でトラブルが起きてしまうと、どんなに仲の良かった親族同士であっても取り返しがつかなくなってしまうこともあります。1度トラブルになるとお互いに冷静さを失ってしまうので、何度も揉めてしまい最悪縁を切るようなトラブルに発展することも。
遺品整理で揉めないようにするにはどうしたらいいのかについてですが、まずはしっかりと話し合いの場を設けることです。親族のなかで誰か1人をリーダーとして意見交換を行い、お互いの意見を話し合っていきます。
自分の意見ばかりを伝えるのではなく、ときには他の相続者の意見にも耳を傾け割り込まないように努力します。相手が何を求めているのか、しっかりと耳を傾けることも忘れてはいけません。意見を交換する方法はさまざまなものがありますが、お互いの話に耳を傾けること、親族の意見をまとめて同意して初めて遺品整理が進みます。
親族同士腹を割って話さないとどうしてもトラブルになることはあります。
また遺品整理について親族同士のトラブルが心配なのであれば、業者に依頼して進めるのも一つの方法です。親族だけだとどうしてもトラブルになってしまいそうなとき、汚部屋やゴミ屋敷など自分たちで片付けるのが難しいケースもあります。
一般的な部屋でない限り、自分で片付けるのは難しいですよね。業者に依頼していればそれらの片付けを代行してくれます。親族だけで片付けてしまうと大切な遺品を親族に隠されてしまうような、トラブルになってしまうこともあります。業者が間に入ることで遺品整理がスムーズに進んだり、片付けの手間暇を減らすこともできます。
無理に自分たちで進めようとするよりも、業者に頼ってしまったほうが片付けがあっという間に進みます。遺品整理というと親族のみで行うものと考えている人も多いのですが、仕事や家事育児で忙しいなか、自分たちだけで遺品整理をするのは現実的ではありません。
遺品整理の業者選びで注意して欲しいこと
インターネットで遺品整理と調べると、たくさんの業者が出てきます。そのなかでどの業者にするべきか決めかねてしまう人もいると思います。遺品整理の業者選びに失敗してしまうと、余計に遺品整理のトラブルの原因になってしまう場合もあります。
遺品整理を業者に依頼するとき、相場を知らないことを利用して高額請求の被害にあってしまう場合もあります。業者のなかにはそういったお客様を利用するような悪質業者も存在します。
高額請求で揉めたくないのであれば、事前に見積書を書いてもらいどういう状況のときに追加料金が発生するのか確認しておきましょう。業者のなかには「実際に作業してみるまでいくらかかるのかわかりません」と詳細を出したがらないケースもあります。
大切なお金に関することですし、あいまいな表現をする業者は利用しないようにしてください。後から追加請求が発生しないかどうかを明らかにしましょう。ま
た事前に相談していた金額よりも明らかに高額な請求をされてしまったときは、その場ですぐに支払わずに相談してから支払うようにしましょう。一度料金を支払ってしまうと請求額を認めたことになります。
また不用品回収業者のなかには遺品を不法投棄するような悪質な業者もいます。そういった不法投棄をしている業者あるのを知りながら、不用品の処分業務を相談してしまった場合は懲役5年以下、罰金刑1,000万円以下などの犯罪者になってしまいます。
また知らずに依頼してしまった場合も、不法投棄が見つかった時点で回収の義務が出てきてしまいます。回収するとなれば費用もかかりますし、周辺の人に迷惑をかけることになります。業者に依頼するときは本当に信頼できる業者を選ぶようにしてくださいね。
遺品整理なら当店におまかせ
遺品整理こそ当店にまかせてみませんか。何から片付ければいいのかわからず困っている人や、大量の遺品の処理、金品等のトラブルを防止したいのであれば遺品整理の実績豊富な当店に依頼するのをおすすめします。
遺品整理士の資格取得者が対応しますので安心して任せられるとご好評をいただいています。また、忙しい時期ですし急なキャンセル時の料金もいただきません。日時の変更も喜んでお受けします。また当日片付けたいなどの急な依頼も歓迎しますので、まずは気軽にお電話にてご相談くださいね。
まとめ
遺品整理のトラブルは多くの人が経験しており、二度とやりたくないなんて言われる方もいます。そのため親族同士で片付けるのはちょっと…と話される方も多くいらっしゃいます。
一度トラブルが起きてからでは取り返しがつきませんし、本当に安心して任せられる業者選びを検討するようにしてくださいね。また、遺品整理の回収だけでなくハウスクリーニングも同時に行っていますので、実家の片付けに困っている方はお見積りだけでも歓迎いたします。