一人暮らしの高齢者の突然死は他人事ではない理由
核家族化が進み、一人暮らしで生活している高齢者の方も増えています。離婚や死別などで一人になり、なかには年金だけで生活している高齢者の方もいれば、仕事をしながら生計を立てている人もいると思います。「自分も歳をとってきたな」と感じることはあっても、まさか突然亡くなるとは考えていないもの。一人暮らしの高齢者の方にこそ、生前整理を初めてほしい、理由についてお話していきます。
高齢者の一人暮らしは珍しいことではない
高齢者の一人暮らしは年々増加傾向にあります。近くに家族が住んでいても結婚して出ていけば一人で生活することになりますし、長年連れ添ったパートナーの死別、熟年離婚など人生は何が起こるかわかりません。
一人暮らしでほとんど友人もおらず、買い物ぐらいしか外に出ないなんて人もいると思います。高齢者でも元気なうちは一人暮らしでも問題ないのですが、一緒に住んでいる人が居ない分、なにかあったときの問題も出てきます。
ただでさえ、自分の体調不良を家族にもいわず、過ごしている人もいると思います。一人暮らしの高齢者の場合、もし自分が亡くなったときを考え生前整理などの見直しも必要です。
一人暮らしの高齢者が生前整理をしないリスク
生前整理について、なかには「自分が亡くなったあとのことを考えるなんて」と不快に思う人もいるかもしれません。でも、すべてのことを一人でやっているからこそ、もし何かが起きてしまったとき、残された家族にかかる負担はとても大きなものになります。
リスク1. 手続きの場所がわからない
一人暮らしをしていて、自分はどこで手続きをして契約したのか理解していても、家族が見たときにわかるものではありません。例えば、保険金の請求ももちろん、市区町村役場で行う手続きの有無、銀行、印鑑、家関係(不動産所持、賃貸なら管理会社)など、あなたが亡くなったあとに、残された家族が処理しなくてはいけません。
日頃から家に出入りしていれば知っていると思いますが、離れて暮らしていると家族であってもわかりません。せっかくあなたが財産として残しているものがあっても、家族に残せなくなり大きな負担になってしまうこともあるのです。
リスク2. 遺品として残してほしいもの
あなたにとっては思い出があり、遺品として残してほしいものがあっても、亡くなってから伝えることはできません。例えば、結婚式のときに着た着物や、家族との写真など今まで大切に保管してきた人もいると思います。
ただ遺品として残してもらえるかは、家族の判断になってしまいます。生前にこの遺品を形見分けしてほしいなど伝えていれば、そんな心配もなくなります。きちんと伝えていないと遺品として残してほしいものが、そのまま処分されてしまうことも考えられるのです。
リスク3. 物で溢れかえっている状態
あなたが亡くなったあと、今まで住んでいた家を片付ける必要が出てきます。例えば持ち家でしばらくそのままにしていても問題がないから別です。でも団地や賃貸に住んでいた場合は、そうもいきませんよね。借主であるあなたが亡くなった場合、できるだけ早く部屋のなかを片付け原状回復し、明け渡さなくてはいけなくなります。
部屋のなかに荷物が溢れかえっていると、残された家族にとっても大きな負担になってしまいます。今まで歳を重ねてきた分、大切に残していきたいものもあると思います。でも、いつ何があってもいいように、できるだけ部屋のなかはきれいにしておきましょう。
生前整理はメリットがいっぱい
生前整理について、人それぞれ考え方はあると思います。でも、実はたくさんのメリットがあり、あなたにとっても残りの余生を考えるきっかけになるはずです。自分が亡くなってからでは、家族に伝えたいことがあってもできません。
家の片付け、書類の整理などもそうですが、もし葬儀に呼んで欲しい人や、お墓の有無なども伝えられるのであれば、生前整理で家族と共有しておくのをおすすめします。生前整理で今までの写真を整理しながら、家族と話す時間があってもいいと思います。「あなたが子供の頃はね…」なんて懐かしい話に花を咲かせながら、生前整理ができたらいいですね。
生前整理は自分の人生を見直すことでもあり、家族に自分の想いを伝える、負担を減らすなどお互いにもたくさんのメリットがあります。人間はいつ何があるかわかりませんし、生前整理であなたの人生を充実させましょう。
まとめ
生前整理で部屋の片付けをしたいと考えている方は、当店にお気軽にご相談ください。たくさんの生前整理の実績があるからこそ、アドバイスもできますし、あなたにとって最適な生前整理のお手伝いをします。家のなかにある使わなくなったものを見直すことで、より快適な住空間で生活できるかもしれません。今、一人暮らしで生活している高齢者の方も、今後可能性がある方も、生前整理を通して自分の想いを伝えてみませんか。