遺品整理のベストタイミングとは?
大切な家族を亡くしたときは、葬儀や役所への届出、銀行の手続きなどで時間があっという間に過ぎ、やっと落ち着いた頃には悲しみや喪失感が一気に襲ってきます。
そんな中で、故人の想い出がたくさん詰まった家や部屋の片付けはいつ行えばいいのでしょうか?
期限が決まっていない場合はいつ行うべき?
故人が賃貸の一人暮らしだった場合は契約解除の日が決まっています。
家を売却する予定がある場合は、相続のために形見分けをしたり売却して遺産分割に入れたりするため、早めに整理をするものです。
たとえば実家の親が亡くなって誰も住んでいない状態になったという場合も、その実家が遠い場合など、遺品整理のタイミングを失ってそのまま放置してしまって、気づけば何年も経ってしまっていたということも少なくありません。
こういった、特に期限がない状態においては、いつ遺品整理をすれば良いのでしょうか?
心の整理がついたかどうか 法律上では、いつまでに遺品整理をしなければならないという決まりはなく、遺品整理をする人と故人との関係、住んでいる場所、遺品の量などによりケースバイケースということのようです。
悲しみが癒えない状態で適切な判断ができないまま早めに片付けて後悔したり、時間ばかりかかって片付かなかったりすることもあるものですが、かといってダラダラしているとそのままになってしまいがちです。
要は、心の整理がついたときこそが遺品整理のベストタイミングなのです。
四十九日をひとつの目安に
とはいえ、ではいつが「心の整理がついたとき」なのか?
と考えてしまいますよね。
実は、お葬式や四十九日などは、故人の魂を供養するものであると同時に、遺された人にきちんと故人とのお別れをさせ、前を向いて生きていかせるためのものでもあります。
亡くなってから四十九日間のことを「中陰」と呼び、49日目で忌明けとなります。
この忌明けは、魂を送りつつ、生きている人の心に踏ん切りをつけさせる『きっかけ』を作ってくれるので、
とりあえず四十九日を目安に遺品整理を始めてみるといいかもしれません。
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