空き家対策で必要な5つのポイントとは
空き家対策特別措置法でよく言われる5つのポイントを調べました。
人が住まなくなった住宅や、使われなくなった設備が傷みやすいことは良く知られており、最低でも年に数回、できれば月に1回は次のような点を確認したいところです。
1.通風・採光・通水
空き家が傷む原因として、湿気によるカビ・シロアリ・ダニ等の発生があります。
定期的な換気で風と光を入れると、格段に劣化の進み具合が遅くなるので、最低でも換気だけは行いたい管理内容です。
また、通水については、水道管が過度に錆びて劣化してしまうのを防止します。
さすがにサビで水道管が詰まるとは思えませんが、最初に赤い水が出てくるのは精神衛生上良くないので、定期的に通水するべきでしょう。
2.外観・屋根材
壁にヒビが入っているなど、外観に異常が見られないか確認します。
放置していると広がってしまい、内部が腐食して雨漏りの原因になったり、修繕費用が高くなったりするため、見つけたらすぐに修繕するのがポイントです。
屋根は高所で確認が難しい ですが、台風で瓦が飛ばされ、歩行者や近隣に損害を与えると管理責任を問われます。
せめて台風が多くなる時期の前には、毎年確認しておきたいものです。
3.庭木・雑草
庭木が隣地との境界を超えていないこと、生垣が道路にはみ出していないことの確認、雑草が生えると虫が集まる原因になり草刈りが必要です。
田舎では敷地が広い場合も多く、生い茂った雑草が枯れて野火の可能性すらあります。
野火の原因は、大抵がタバコのポイ捨てや火遊びですが、放置されている空き家では、不法侵入によって人為的な要因でも出火の危険が高まります。
4.郵便物の回収
空き家の所有者にニーズが高いのは、定期的な郵便物の回収と転送です。
郵便局の転送届は1年間しか有効ではなく、直接配られるチラシ等には効果がないことから、空き家を放置していると郵便物がどんどん増えていきます。
ほとんどが不要な郵便物なら、回収の必要はないと思うでしょうか?
郵便物がポストから溢れている家は、それだけで長期不在が明確ですから、侵入が容易であることを自ら示しているのと同じです。
5.清掃全般
空き家は不法投棄の対象にもされやすく、家の内部清掃はもちろんですが、外部も定期的にゴミが投棄されていないか確認が必要です。
他に豪雪地帯であれば、雪かきも必要でしょう。
最近の家なら気密性も高いとはいえ、注意しても虫の侵入は防げず、目視できないダニは多湿を好む習性から、空き家を放置すると増えやすいと言われています。
定期的な換気や草刈りを怠らず、こまめに対策していくことになりそうです。