毒親だとごみ屋敷になるってどういうこと?意外な関係とは
あなたは「毒親」という言葉を聞いたことはありますか?虐待などで近頃メディアでもよく使われるようになり、一度は耳にしたことが・・・あるかもしれません。毒親になると子どもとの関係が良好でない事態も多く、どうしても距離ができてしまいます。
そのため毒親とゴミ屋敷には密接な関係があるとも言われています。どうして毒親だとゴミ屋敷化してしまうのか?まずはその理由や対策、毒親にゴミ屋敷を片付けてもらうための方法なども含め説明していきます。
「実家がゴミ屋敷だけど毒親で言い出せない…」そんな悩みを抱えている人にこそ、是非読んで欲しい内容になっています。
毒親ってなに?
毒親と言われても具体的にその定義がわからない人もいるのではないでしょうか。なんとなく「私の親は毒親かも?」とは思っているもののそれを言い出す勇気も難しいものです。まずは毒親についてですが、毒親は「毒になる親」の略語です。例えば子どものにとって毒をはくように悪い影響を与え続けるような親のことをいいます。
子どもを一人の人間として尊重せず所有物として考えています。そのため子どもは自分の為に存在していると考えてしまい、子どもを尊重できません。子どもにとっても毒親に振り回されながら生活をしているので、日常生活に影響してしまうこともあります。
子どもは幼い頃から毒親のもとで生活しているので、誤ったルールのなかで育ちます。そのため親元を離れるまで自分の置かれている環境が間違っていることに気付けません。
毒親は、常に子どもをコントロールしようとします。自分のいうことを聞かない子どもに対しては「かわいくない」だとか、ときには暴言を吐くことも少なくありません。子どもに対してヒステリーを起こしてしまい、なんでも子どもが悪いと決めつけてしまうのです。
またそんな一面もありつつ、常に子どもに対して過保護過ぎたり過干渉な一面もあります。こういった環境で長期間育つことによって子ども自身が深く傷をおってしまい、トラマになってしまうこともあります。
大人になってから社会に適合できなかったりと、毒親の環境下で育つ子どもにはさまざまな悪影響を与えてしまうのです。
また毒親に育てられると子どものなかには大人になってから、どうやって親と付き合っていけばいいのかがわからなくなってしまうこともあります。大人になってから自分が毒親に育てられていたことに気付き、距離を置くべきかどうか悩んでしまうのです。
どういう人が毒親になるの?
さて、次にどうして毒親になってしまうのかについて説明します。もちろんすべてのことには原因があり、何かがきっかけとなり毒親の状態がひどくなってしまっている可能性があります。
1. 親が育った環境による要因
子どもは育ってきた環境によって人格が形成されるといっても過言ではありません。あなた自身の親が毒親だったのであれば、祖父母にあたる毒親の両親に原因がある場合も考えられます。毒親とは言い切りませんが、同じように家庭環境で何か嫌な経験をして育つと、毒親になってしまう可能性を高めてしまうのです。
なかには兄弟ばっかりで自分は愛されなかった、もっと褒めてほしかった、話を聴いてほしかったなどの寂しさが毒親になっていることもあります。育った環境が必ずしも関係しているとはいいませんが、それによってトラウマを抱えていると、毒親になることは十分に考えられます。
2. DV被害にあっている
毒親のなかには、夫からのDV被害によって自分の身を守る為に毒親化してしまっていrこもあります。本来であればそんな事態になったら子どもを必死に守るのが母親だとかさまざまな意見もあるかもしれません。でも実際にこういった事件はありますよね。
子どもを犠牲にすることによって自分への被害を少なくしているに過ぎません。子どもがいい子だと夫の機嫌が良いからと逃げてしまう人もいます。他にも夫婦関係がうまくいっておらず、そのストレスのはけ口として子どもへの毒親になっていることもあります。
毒親は夫婦間がうまくいっていればおきないものであり、その時点で家庭環境が飽和してしまっている可能性があるのです。
3. うつ病にかかっている
育児中のストレスだったり、仕事や家庭環境などさまざまな要因によってうつ病になってしまうことがあります。一度壊れてしまった感情は簡単にはもとに戻すことができず、ちょっとしたことで怒り出してしまったり、自分の感情がコントロールできなくなります。
うつ病は見た目にはわかりにくい病気なのでそれに気付けず悪化させてしまうこともあります。またうつ病に対して考え方が甘いなど本人を責めるような発言をしてしまうことも。
機嫌がいいときは良い母親なのに、機嫌が悪いと子どもを振り回すようになってしまいます。子どもに対しての依存心も強いので、子どもも親の顔色を伺うようになり精神的にも何か疾患が出てしまうこともあります。
毒親自身もこういった育ってきた環境によって、本人の意思とは別に毒親になってしまっている可能性があります。
毒親だとゴミ屋敷になるってどういうこと?
毒親のすべての家がゴミ屋敷とは限りません。ただし傾向として家のなかが散らかりゴミ屋敷化してしまっているケースが多いのは事実です。また散らかっている程度もちょっと掃除すれば解消できるようなものではありません。
外面は気にするのでいつもきれいな服を着ているものの、家のなかはゴミ屋敷化してしまうというケースもあります。そのためまさかゴミ屋敷になっているのか周りが気付けないケースも少なくありません。
そもそもどうして毒親だと家の中がゴミ屋敷化してしまうのかというと、うつ病やADHDなどの精神疾患があると家の掃除ができなくなってしまうことにあります。もともと片付けが苦手でちょっとしたことでも散らかってしまいます。
ゴミ屋敷化した家のなかで生活していれば臭いも強くなってしまうので、本人からも臭いがしてしまうこともあります。毒親は常に自分が最優先の立場にいることを好みます。そのため家の中がゴミ屋敷化していて子どもや夫が片付けようとすれば、途端にヒステリーを起こしてしまうこともあります。
自分の家のなかを勝手に掃除されてしまうことに対して、強い拒否感を示します。そのため家族ではどうにも改善できない、手がつけられないケースが多いのです。そうなると夫は仕事が忙しいと自宅を開けてしまうことが増え、それを余計にストレスに感じてしまうことも…。根本的な解決にはならず状況が悪化してしまうばかりなのです。
実家のゴミ屋敷をどうやって解消する?
毒親になると子どもが成人し家を出た時点で疎遠になってしまうケースが大半です。子どもにとっても今まで自分が育ってきた環境に疑問を持つケースが多く、毒親とどう付き合っていけばいいのかわからなくなってしまうのです。でも、実家がゴミ屋敷になっている状態のまま放置しておくわけにもいきませんよね。時間がかかっても徐々にでも片付けていくことが必要です。
1. 毒親と話す機会を設ける
毒親との関係を修復する為に、まずは話す機会を設けるようにしてください。毒親の場合少し話をした程度では、意見を考えるのは簡単なことではありません。今まで毒親上位の関係になっていたかもしれませんが、これからのことを考えるのであれば対等な関係を築けるようにしておきましょう。
もし一人では話すのが難しいのであれば親族に相談するのはもちろん、専門家に相談してみてもいいかもしれません。特に年齢を重ねてくるとより頑固になってしまう可能性もあり、何度か話したうえで少しずつでも距離を縮めていくようにしてくださいね。
2. 一緒に片付けていく
毒親との距離が少しでも縮まったら、一緒に実家の片付けに取り掛かります。とはいっても全体を片付けようとすると拒絶されてしまうこともありますし、まずはゴミをまとめるだとか一緒に本の整理をしてみるなど少しずつ進めて行くことが大切です。
そもそも話をして距離が縮むまでの間に長い時間を要していることもあるかもしれません。毒親との関係はできるだけ焦らないようにしてくださいね。毒親はその日によって機嫌も違いますし、せっかく足を運んでも機嫌が悪く話を聞いてもらうことすらできなかったケースもあります。
ほんの少しでも進んだらラッキーぐらいの気持ちで進めていかないと、片付けが辛いと感じるようになってしまいます。また片付けをしたり一緒に御飯を食べたりしながら「あなたのことを心配しています」という気持ちを伝えると、受け取ってもらえます。
3. 不用品回収業者に依頼する
家のなかがゴミ屋敷化してしまっている場合、毎日少しずつ片付けても途方も無いごみの山なんてこともあると思います。そんななか一つ一つ片付けていくのは簡単なことではありません。
家のなかを片付けたい気持ちを毒親に話したうえで、不用品回収業者に依頼して一気に片付けてしまいましょう。もしかすると、前日までは片付けを承諾していたはずなのにいきなり片付けを拒否してくる場合もあります。
その場合は利用を控えもう一度片付けたいと思えるまで待つようにしましょう。出かけている間に内緒で片付けてしまう方法もありますが、そうなると後々トラブルの原因になってしまうこともあります。
ゴミ屋敷を片付けたいと思っていても、毒親との関係が修復できないこともあります。この場合はゴミ屋敷を片付けることを一度諦めて様子を見てもいいと思います。毒親が亡くなってから片付けることだってできますし、焦らないようにしてくださいね
まとめ
毒親だとゴミ屋敷になってしまう可能性は十分に考えられます。片付けるのは簡単なことではありませんが、少しずつでも説得しながら片付けていきましょう。また難しい場合は無理やりに掃除をしようとせず、様子を見ながら進めていくようにしてくださいね。