家の近所や隣の部屋がごみ屋敷!こんな時どうしたらいいの
ゴミ屋敷と言っても自分の家だけでなく、隣の家など近所がゴミ屋敷でどうにかならないものかと頭を悩ませている人もいると思います。特に新しく引越しした土地で知り合いもおらず、近所のゴミ屋敷に気付いたもののどうしたらいいのか困ってしまいますよね。
ゴミ屋敷と出会ってしまったときはどうしたらいいのか?近所に住んでいる人ならではの対処法や、どんな迷惑が考えられるのか説明します。そのまま泣き寝入りするのではなくゴミ屋敷を解消して地域の問題を解決していきましょう。
■ゴミ屋敷が近所に起こす問題にはどんなものがあるの?
ゴミ屋敷といっても戸建に住んでいるのかマンションに住んでいるのかによっても変わります。戸建の場合家の外にもゴミが積み上げられ、今にも崩れてしまいそうな状態になっていることもあり、おそらく近所でも問題になっていると思います。
ゴミを積み上げすぎて家が崩れかけていたり、家の外に異臭がしたりゴキブリやハエなどの害虫が飛んでいたりと衛生的にも問題がおきてしまっているはずです。ただしマンションの場合隣の部屋に住んでるなど距離が近くないと、ゴミ屋敷になってしまっているのが気付きにくいものです。
ゴミ屋敷本人の問題だけでなく悪臭の場合、特に夏場ににおいが強くなってしまいゴミ屋敷の状態によっては近所の人たちは窓を開けられないと話す人もいます。洗濯物を干そうとしようものなら洗濯物にゴミのにおいがついてしまいますし、部屋干し以外の選択肢ができなくなってしまうことも。
ゴミ屋敷のなかのゴミは生ゴミや生活で出るゴミだけをイメージするかもしれませんが、ゴミが積み上がっていることによる不衛生なホコリが積もり、近所のホコリの量が増えてしまうこともあります。
ゴミ屋敷の厄介さはまわりの近所にも迷惑がかかり、その家で消臭対策をしたところで悪臭の根源ではないのでニオイ続けトラブルに繋がってしまうことにあるのです。
■ゴミ屋敷が火事になり大きな事故になることもある
近所のゴミ屋敷といっても他人事だしと思いそのままにしていまっていると、火災や家屋そのものが崩壊してしまうことも考えられます。ゴミの密度が多く敷地内や建物内にゴミがたくさん置かれているような状態だといつ事故がおきてもおかしくないのです。
例えばそのゴミのなかにスプレー缶などのゴミが混ざっている場合、夏場など暑い時期に爆発してしまい火事になってしまうことも考えられます。また大量なゴミが家に積まれていると、家の老朽化に伴い崩壊してしまうこともあります。家の近くを子どもが通っていて下敷きになってしまってからでは遅いですよね。
これらのゴミ屋敷が火災になれば近所の住宅にも影響が出てしまうことも考えられます。そもそも火事は命の危険性にもなりますし、ゴミ屋敷のなかには燃えるものがたくさんあるのでなかなか鎮火せず広まってしまうことも考えられます。火事のリスクを考えるとゴミ屋敷も他人事とは思えませんよね。実際にゴミ屋敷が火事になって前例もたくさんありますので地域が一丸となって解決する姿勢が大切なのです。
■隣の家や近所のゴミ屋敷をどうしたらいいの?
ゴミ屋敷が気になっているとはいえ、個人的にゴミ屋敷の住人に抗議をするのも現実的な話ではありません。なかにはそれらがトラブルになってしまい険悪な雰囲気になってしまうことも考えられ、状況を悪化させてしまうこともあるかもしれません。
基本的にこういった状況のゴミ屋敷は警察や行政から注意してもらい解決してもらようにします。ただしゴミ屋敷であっても状況によっては警察がすぐに動いてくれないこともあります。例えば敷地外にゴミがはみ出していたり壊れかけている場合は対応してくれることもありますが、敷地内のゴミだとなかなか注意することが難しく、まわりの人達が泣き寝入りをする結果になってしまいます。
そのためゴミ屋敷のまわりでは引越しをしてしまう人たちが多く状況は一向に改善しない状態になります。またゴミ屋敷に住んでいる人が攻撃的な性格の場合もあり、簡単に解決できない問題になってしまうのです。ゴミ屋敷に住んでいる人自身が片付けたいと思わないといつまで経ってもそのままなので状況が改善することは考えられません。
■ゴミ屋敷に対する条例ができつつある
ゴミ屋敷の言葉が広まりつつある現在、条例ができている自治体もあります。その地域によっても差があるのですが、国土交通省ではゴミ屋敷に対して「病害虫の発生や悪臭など社会的に問題となり、周辺住民から何らかの苦情などが寄せられているもの」と定義して社会問題としての「ゴミ屋敷条例」を設ける地域も増えています。
今のところ限られた地域でしかこの条例は対象にはなっていないのですが、泣き寝入りすることも少なくなります。地域の住民の人達がゴミ屋敷の住人に話をしてみて交渉しゴミを撤去してくれるのであれば問題ありませんが、それでも対処してくれない話し合いがまとまらない場合は自治体に相談するのが一番ベストな方法かもしれません。
■ゴミ屋敷の住人にゴミを処理してもらうにはどうするべき?
ゴミ屋敷の住人にとってもさまざまな理由がゴミを捨てられない理由に繋がってしまっていることもあります。本人は片付けたいと思っていてもそれが行動に伴わず、本人が一番辛い思いをしていることも考えられます。
ただ注意して「ゴミを撤去して下さい」と話したところで、本人一人に任せていても状況が改善しないことも考えられます。家族が近くに住んでいればお願いする方法もありますが、家族とも距離ができてしまっていることもあります。
そんな状況であれば家の外にも溢れるほどのゴミを自分で処理するのではなく、不用品回収業者などに依頼して処分してしまうのをおすすめします。
■ゴミ屋敷の片付けを不用品回収業者にまかせるメリット
ゴミ屋敷を片付ける場合広さによっても変わりますが、時間もかかりますし一気に片付けてしまわないとせっかくやる気になってくれたのに片付けられなくなってしまうこともあります。ゴミの中にも大切なものがたくさんあり捨てるのが嫌になってしまうことも。
また長期にわたるゴミ屋敷のなかには害虫が住み着いていることもあるので、安易に掃除をしてしまうのはおすすめしません。不用品回収業者でればまるごとお願いでき、余計な負担をかけることもありません。重い家具や家電などの処分もそのままお願いできるので大量のゴミを一気に片付けることもできすっきりとするはずです。
ゴミを捨てられない人が片付けたいと思ったタイミングを大切にしないといつまで経っても変わりません。また同時にゴミ屋敷にしてしまう住民の心のケアも大切です。何度もゴミ屋敷を繰り返してしまうことのないようにしていくことが重要です。
隣の家がゴミ屋敷だと住んでいても嫌なにおいがしたり、部屋の中に害虫が入ってくるなど不快な気持ちになります。実際マンションなどではゴミ屋敷の隣に住んでいるとベランダ越しにゴミが流れてきて排水口に詰まってしまうなどのトラブルもあります。
ゴミ屋敷だと自分たちのゴミが近所の人たちに迷惑をかけている概念がないのです。隣の部屋がゴミ屋敷になっている状態をそのままにしても状況が改善することはありませんので早めに対策をして解決するようにしてくださいね。また個人だけで解決しようとせず自治体や地域の人たちと協力しあい片付けてもらうようにして解決していきましょう。