ごみ屋敷は子どもの成長に悪影響!いじめのリスクも
ゴミ屋敷の問題は近年よく耳にするようになりました。ご近所でも「あそこのお宅、ゴミ屋敷に住んでいるらしいわよ」なんてうわさ話を耳にすることはあるのではないでしょうか。
本人に確認しないにしても自然と距離を置いてしまったり、疎遠になることは誰にでもあります。ゴミ屋敷のリスクを知っているとわざわざ住みたいとは思えません。ではそんなゴミ屋敷で暮らしている子どもにとってはどんな影響が考えられるのでしょうか。
今一度考えてみましょう
1. 忙しい
子どもがいるご家庭でゴミ屋敷になってしまう一番の要因は「忙しさ」によるものです。共働きのご家庭が増え、毎日仕事に育児に追われていて自分の時間さえも取れない=部屋の片付けができないなんて人もいます。
また小さな子どもを自宅で見ている場合、目も離せず四六時中お世話に追われているなんて人もいると思います。子どもは本当にかわいいものの、ちょっと目を離せばいたずらだらけで手に負えないと片付けるのが嫌になってしまいます。
毎日時間に追われ忙しく、折角の休日は掃除をせずに自宅でゆっくりと過ごしたいと思うと、掃除をする時間なんてありません。気が付いたらどうにもならないようなゴミ屋敷になっていたなんてこともあります。
2. 孤独感
子どもがいるご家庭は、友人関係など家に知り合いの出入りが多いものです。また両親の訪問など誰かが来る機会が多い分部屋の中は最低限片付けている人が大半です。でもゴミ屋敷になってしまうということは、周囲に友達もおらず相談できるような相手がいない、孤独感を感じている場合もあります。
コミュニケーションが上手に取れないケースも多く、子どもからも疎遠になってしまうことも。ゴミ屋敷であることを子どもから指摘されたり、呆れられてしまい連絡が来ないなんてことも。強い孤独感は人間にとって良いことではありません。
ネガティブな気持ちを解消する為にも孤独は早く取り除く必要があります。
3. 疾患
子どもがいるのに家の中がゴミ屋敷化してしまう場合は、母親に何かしらの精神疾患が隠れているケースもあります。育児ストレスによってうつ病を発症してしまったケースや、自分の存在から否定するセルフ・ネグレクトの可能性も考えなくてはいけません。実際に治療を受けている人もいれば、だましだまし育児を頑張っている母親もいるのではないでしょうか。
自分でつらい気持ちを誰かに話せる人なら問題はないのですが、自分のせいだとかなんでも溜め込んでしまう場合、何かをきっかけに爆発してしまうこともあります。また部屋がゴミ屋敷化することで余計に精神疾患がひどくなってしまうこともあり、悪循環のループにハマってしまうこともあります。
いずれもどのご家庭に起こり得ることで、うちは一人っ子だしそこまでの負担はないおでは!?なんて安易に考えているかもしれません。ゴミ屋敷になってしまう母親は日頃から頑張りすぎている傾向にあり、ふとしたときに緊張の糸が途切れてしまいます。
一番まずいのはそんなゴミ屋敷にしてしまった母親に対して、責めるような態度や言動を取ることです。頑張っているのにどうにもならない…母親だってそんな気持ちなのかもしれません。
ゴミ屋敷で子どもを育てるリスクとは?
ゴミ屋敷が当たり前の環境で育った子どもにはどんなリスクが考えられるのでしょうか。誰だって我が子には幸せになってほしいと思うものですよね。だからこそゴミ屋敷ではどんな問題が発生するのかを認識しておく必要があるのです。
1. 皮膚の状態が悪い
ゴミ屋敷では当たり前のように害虫がいます。ゴミにゴキブリやダニなどの害虫が集まり、それを餌にしようとネズミもやっています。こうった害獣がいる家では糞や尿があちこちにある状態です。
そこからウイルス感染がおき健康にも被害を及ぼすようになります。子どもの肌は虫刺されの後が多く、なかにはアレルギーを併発してしまっていることも。通年通して肌がぼつぼつとしていれば、周りも気になってしまいますよね。
2. 物の価値がわからない
ゴミで囲まれている家の中で生活していると、本当に必要なものなのかいらないものなのかの区別がつかなくなってしまいます。学校に提出しなくてはいけない書類も、ゴミの中に紛れてしまえば見つかりません。
大事にしていたものであってもゴミと一緒になっていると本当にそうなのかが、自分でもわからなくなってしまいます。物の価値がわからず大切にできない=大人になってからも必要な書類をなくしたりと、社会に適応できなくなってしまいます。
3. 洋服が汚れている、臭い
ゴミ屋敷で生活していると何日も洗濯しないことが多く、汚れたままの洋服を着て学校に通っています。特に下着にはそれが顕著に出てしまいます。子どもはたくさん汗をかくので洗濯しないままの下着をきればすっぱい臭いの原因になります。
ゴミ屋敷の中でどっかに入り込んでしまい靴下の左右が揃わないこともありますし、何年間も同じ服しか着ないなんて人もいます。放置している期間が長いと洗濯しても落ちなくなってしまいます。汚れているとまではいかなくても薄汚れた状態になってしまいます。
4. 友達ができなくなる
洋服にも臭いがついてしまいゴミのようなカビのような嫌な臭いが漂います。そのため学校でも友達ができず、孤立してしまうことも珍しくありません。また「あいつの家ゴミ屋敷なんだって」と噂が広がればいじめの対象にもなります。
実際に友達を連れてきたとしても、部屋のなかのあまりの汚さに驚いてしまい、親に話し距離ができることも。誰だって自分の子どもを心配するのでゴミ屋敷のご家庭と積極的に付き合いたいとは思いません。どんなに隠していてもゴミ屋敷であるのは、周りの人達は気付いてしまいます。
5. 勉強ができない
家のなかがゴミで散らかり散乱した状態では、とてもじゃないけど集中して勉強するのは難しいものです。まわりに気が散ってしまい宿題もスムーズに進まなくなってしまいます。
ゴミ屋敷になっているような家庭だと、塾に通わせる余裕もないケースもあり子どもにとっても成長する上で大きな影響が出てしまいます。考えても見ればわかると思いますが、学校の宿題をしようとノートを広げると、周囲のゴミ屋敷ばかりが目に入る環境で勉強ができると思いますか?
6. 一般的な家庭がわからない
ゴミ屋敷で生活していたのが当たり前になっているので、それが普通の姿だと思ってしまいます。家の中は誰がいつ来てもいいようにきれいに保つことはもちろん、ゴミ捨ての仕方や分別、近隣のお家とのコミュニケーションなどがわかりません。
本来子どもの頃に学ぶべきことが知識として入っていないので、大人になってからそのギャップに苦しむことになります。自分が信じてきた常識が本当は違うことに成長とともに気付いていきます。ゴミ屋敷の中で育ったことをネガティブに捉えてしまうこともあります。
7. 物忘れが多い
学校で必要なものがあってもそれをどこにしまったのかわからなくなってしまったり、準備するのを忘れてしまいがちです。そのため学校では「忘れ物が多い人」だと思われてしまい、計画性のないだらしがない印象になります。
ゴミ屋敷の空間が当たり前になると自分にとって何が必要なのかの判断ができません。そのため物忘れが多くなってしまい、もっていかなくてはいけないものが準備できない悪循環になってしまいます。学校で提出が必要なプリントも渡し忘れてしまい、提出できません。
ゴミ屋敷の場合、子どもに与える影響は大きいものです。食べたあとの食器を洗わず1週間以上放置しているのが当たり前、虫もわいているような空間が当たり前だと思ってしまうのです。子どもの発育上に悪いのはもちろん大人になってからも苦労します。
いざ結婚するときになっても、相手を実家に呼べなくなってしまいますよね。ゴミ屋敷の恐ろしいのはその空間に慣れてしまい、おかしいと思えなくなってしまうことです。
ゴミ屋敷を片付けて家をきれいに保とう
「うちの家ゴミ屋敷かも!?」と思ったら少しずつでも家の中を片付けていくことが大切です。まずは寝室をやって、次はリビングなど部屋ごとに片付けると分かりやすいと思います。
小さなスペースでもきれいになっていくと、「部屋の中がきれいだとこんなに気持ちがいいんだな」と思えるはずです。また私でも片付けができると自信につなげていけば、部屋の中を片付けるのもそこまで苦痛に感じなくなります。
まずはいらないものをひたすらゴミ袋にまとめていき、とにかく分けてしまいましょう。それだけでも足の踏み場もなかった家がきれいになるのを実感できるはずです。子どもに一緒に手伝ってもらってもいいと思います。片付ける習慣は子どもの頃から身につけておくべきものです。
たくさん出たゴミをどうしたらいいのかわからない…
ゴミ屋敷を途中まで片付けたけどすべて片付けるのは難しい…
なんて場合は、不用品回収業者にお気軽にご連絡ください。ゴミの分別・運び出し・処分なども含めすべての作業を一通り行います。ゴミ屋敷になってしまったとはいえ、まわりの人には荷物を運び出しているのを見られたくないなんて人もいますよね。
守秘義務は徹底していますし、運び出しの時間を人の少ない時間にすれば、誰かに会ってしまう可能性もじゅうぶんに少なくなりますね。自治体のようにゴミの収集の手配をしたり運び出したり、ごみ処理券を購入する手間もありません。あっという間に部屋の中がきれいになりますよ。
まとめ
ゴミ屋敷のままにしていると、子どもにとっても悪影響になってしまいます。ゴミ屋敷の光景を当たり前のものにしてしまうと、子どもがいじめにあうリスクも高くなってしまいますし、健康的な被害も心配です。子育て等やらなくてはいけないことに追われ、自分の時間もほとんどない…。そんなあなたにとっても不用品回収業者は強い味方になります。