遺品整理で遺族が困惑してしまうのはこんなとき?
遺品整理をしたりされたりというのは、誰でもいつかは経験すること。
といっても、いざとなると何から手をつけたらいいのかわからないものですよね。
そこで、遺族のために生前にやっておきたいことについて考えてみたいと思います。
通帳やクレジットカードの所有数は?
遺品整理では、たとえば、故人本人も忘れていたと思われるような古い通帳などの、お金に関係する遺品が出てくることがあります。
故人の通帳には生前の生活の記録が残されているため、亡くなったということで何らかの手続きを済ませても、必ず漏れが生じてしまいます。
しかし、遺されていたのが一本化された通帳だと、比較的用意に見つけることができます。
また、公共料金はまだわかりやすいのですが、ほかによく見落としがちなのが、クレジットカードの年会費の引き落としです。
通帳の記録を見て初めて故人がクレジットカードを何枚持っていたのかわかったということも少なくありません。
財産の額にかかわらずわかりやすくしておく
こう考えると、生前から自分の通帳を整理しておくことも大事だということがわかります。
「自分はそんなに財産があるわけではないから」と放置してしまいがちですが、遺される側としては、通帳があれば何らかの手続きをしなければなりません。
多い、少ないにかかわらず、自分の資産は遺族のためにもわかりやすくまとめておくことが大切です。
美術品や趣味のものにも詳しい指示を
また、遺品整理で困ってしまうものの一つに美術品があります。美術品の遺品は価値がわからないので、遺族はなおさら困惑してしまうのです。
いくら「そんなお宝がうちにあるはずがない」とわかっていても、価値がわからないこと自体が不安になってしまうので、美術品の処理に関しては、生前に何らかの形で指示しておくことが遺族のためになります。
その際は、
- どこで、いくらで買ったか
- 処分していいものなのか
- 価値はなくても大切にしておいてほしいものなのか
などを書き残しておきましょう。
美術品同様、趣味の品物なども、このように遺品の価値をわかるようにしておくことが大切です。
今から準備できることを、元気なうちから
「いざというとき」が先にやってくるのは親かもしれないし、自分自身かもしれません。
そんな予測できない事態にこそ、そのときに何が必要になるのか、今から準備できることはないかを考え、元気なうちから家族のためにできることはしておきたいものですね。
[抜粋] 遺品整理をしたりされたりというのは誰でもいつかは経験することだとわかっていても、いざとなると何から手をつけたらいいのかわからないものですよね。しかし、遺族が困らないためにも、今できることから少しずつ準備をしておきましょう。