遺品の形見分けの時期や方法の基本
形見分けの時期や、贈る品とは
遺品の形見分けをする際は、目安とする時期があります。
仏式なら四十九日の法要以降、神式なら五十日祭以降に行うのが通例です。
方法としては自宅に招いたり、先方へ持参するなど、状況によって異なるので、都合のよい方で大丈夫です。
もともと、形見分けは、故人の身近な人たちに思い出としてお渡しするものなので、喜んでもらえる相手に贈らなければ意味がなくなってしまいます。
きちんと贈れるように、お相手との関係性や、年齢、好みなどを考慮した方が良いでしょう。
基本的に贈る品として、衣類や小物、家具などがあります。贈るものとしてふさわしいものを、ある程度セレクトして、衣類ならクリーニングをしたり、小物はほこりや汚れを落としておきましょう。
また、汚れのひどいものや、痛みが激しいものは避けた方が無難です。
形見分けをする相手と贈る方法
本来、形見分けは、親から子へ、兄弟から甥っ子、姪っ子へ、先輩から後輩へといった感じに、故人よりも目下にあたる関係の方に贈ります。
つまり、故人よりも目上の方への形見分けは、贈るものではないとされています。もちろん、故人との親交が深く、希望があるのであれば、問題ありません。
ですが、身内の場合には、目上にあたる親族への形見分けは控えましょう。
お渡しする方法は、本来着物など箱に入っているもの以外は、特に箱などに入れる必要はありません。
半紙などで遺品を包み、表に「遺品」「偲び草」と表書きをして、直接お渡しします。
最低限の梱包をすると、親切ですが、別日にあいさつ状などのお手紙を送ると、より丁寧な対応になります。
また、あまりにも高価なものを形見分けの品に選んでしまうと、先方への負担になってしまうこともあるので、気を付けなければいけません。
前準備でトラブル回避、プロの目線も参考に
実際に形見分けをするのは、四十九日を過ぎてからですが、その前にある程度の準備は必要です。
ある程度の仕分けが済んだ状態で、遺品の鑑定をしておくことも大切で、当日のトラブル回避にもなります。
実際形見分けをする段階で、関係性の分からない相手や、縁遠い相手などから要求があるなど、トラブルが起こる可能性もあります。
また、後から、故人が所有していた写真や絵など、価値が分からず処分をしてしまう可能性もあります。
そのような時に、素早く対応が出来るような準備をしておきましょう。
きちんと情報として得た段階で、先に関係者と処分方法などの相談をしておくと良いでしょう。
また、話し合いがスムーズにいくように、プロの視点も大切です。
私共、生活総合サービス企業組合や遺品整理業者など、プロを交えた話し合いを持つことで、落ち着いて形見分けが出来ることもあります。
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