公営住宅に住んでいる人の遺品整理の注意点
高齢者のなかには公営住宅に住んでいる人も少なくありません。家賃が手頃ですし、老後の一人暮らしでも負担が少なく安心です。
でも公営住宅で亡くなってしまった場合、通常の賃貸契約とは少し違う条件もあります。公営住宅ならではの遺品整理について、わかりやすく説明していきたいと思います。知らないとあとあとトラブルの元になるので注意してくださいね。
公営住宅とは
公営住宅は、低所得者向けに提供されている住宅のことをいいます。運営しているのは都道府県や市町村などの地方公共団体になります。その地域によっても公営住宅を運営している組織は違うものですが、それぞれのルールのようなものは一緒です。
家賃の負担額は居住者でも安心して生活できるように低めに設定されています。もともとは戦後に住宅不足を解消する目的で作られたものになり、高齢者などの低所得者向けに提供されています。
特に高齢者の場合は、賃貸物件を借りたいと思っていてもハードルが高いケースも少なくありません。高齢者という理由だけで仕事をしていても断られてしまうことも…。公営住宅は比較的高齢者も受け入れていることもあり、たくさんの人が住んでいます。
同じような境遇の人同士がコミュニケーションを取ったりして、生活していることもあります。
公営住宅の孤独死も増えている
公営住宅は高齢者が多いといいましたが、だからこその孤独死も問題になっています。60歳以上で単身で入居し誰にも看取られることなく亡くなった人の数も年々増えているのです。公営住宅には入居条件に明確な指定もありますし、近くに親族が住んでいない人も少なくありません。
そのため入居したものの家族とは疎遠になってしまい、なかなか会わない人も少なくないのです。孤独死は決して他人事ではなく、何がきっかけで起こるかもわかりません。ときには昨日まで元気だった人がいきなり亡くなることもあります。
本来であれば孤独死ではなく看取ってあげたいと思っても、結婚したり仕事の都合で遠方に住んでいる人も少なくありません。公営住宅の孤独死によって、遺品整理が必要になります。
公営住宅ならではの遺品整理の条件は?
公営住宅に住んでいる場合、遺品整理の基準にもさまざまなものがあります。まず、原状回復の義務についてはしっかりと記載されているはずです。
通常の賃貸物件とは違い、退去するときに配線や換気扇や網戸などを撤去するなどの条件が決められていることもあります。このルールは公営住宅によっても違うので、必ず確認しておくのをおすすめします。
家のなかにある家具や家電などを搬出するのはもちろん、なかをキレイにしたうえで撤去する必要があります。事前に敷金を支払っている場合、ハウスクリーニング代を差し引き余った分があれば返ってきますし、ない場合は追加で支払う義務が出てきてしまいます。
敷金を支払っているのかどうかは、事前に両親に確認しておけると安心です。生活しているなかで自然にできたものは貸主が負担しますが、クリーニングではどうにもできない汚れや傷などは借り主の負担になります。
特に公営住宅での孤独死で発見されるまでに時間がかかった場合は、家のなかに臭いが染み付いてしまったり、ゴミ屋敷など簡単には片付けられない状態になっていることもあります。この場合は退去時に高額な費用がかかることも頭に入れておかなくてはいけません。
退去するまでは家賃を払い続けなくてはいけませんし、経済的な負担になります。住人がいなくなっても家賃の支払いが免除されるわけではありません。退去日が迫っていたり、短時間で作業が必要なときは、遺品整理の業者などに依頼して片付ける必要があります。
公営住宅の遺品整理を業者に任せたほうがいい理由
公営住宅の遺品整理を自分たちで行うべきか?それとも遺品整理の業者に任せるべきか迷っている人もいるかもしれません。公営住宅だからこそ、自分たちでの片付けはおすすめしません。その理由についてご紹介します。
1. 運び出しに困難なケースも多い
公営住宅の多くが古い建物が多く、なかにはエレベーターが設置されていないこともあります。住んでいたのが何階なのかによっても変わりますが、このケースの場合、家具や家電などの大きなものは運び出しが大変です。
さらにはお向かいの家との隙間がほとんどないケースもありますし、階段が狭いケースもあります。自分たちで運び出すのが難しいこと、ちょっと気を抜いたときに壁や扉などを傷つけてしまうこともあります。公営住宅はこういった設備面で物足りないこともあるので、運び出しが難しいケースもありプロの業者に任せてしまったほうが安心です。
またバリアフリー化の進んだ物件ならではなのが、あろrから手すりをつけた物件だと余計に搬出がしづらいケースもあります。プロでも苦戦することもありますし、自分たちで行うのはおすすめしません。
2. 公営住宅ならではのルールが細かい
公営住宅に住み慣れている人ならまだしも、慣れない遺品整理であれば何かと戸惑うこともあると思います。原状回復の基準も違うのでなにか少しでもものが残っていると撤去するようにいわれてしまいます。
なかには畳や襖、障子などの張替えが必要なケースもあり、退去時に何かと手間がかかるのも公営住宅ならではです。しかも日割りで家賃がかかり、処分が長引けば長引くほどお金もかかります。
公営住宅について熟知している、遺品整理業者を利用したほうが安心して作業を依頼できます。立つ鳥跡を濁さずともいいますし、しっかりと片付けをして退去したいものですね。
公営住宅の遺品整理は当店におまかせください
公営住宅の遺品整理の場合は、当店生活総合サービス協同組合にまかせてみませんか?当店は遺品整理の経験も豊富であること、遺品整理士が在籍していますので安心しておまかせいただけるはずです。
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