ペットボトルを資源ごみとして考える理由、出し方のポイント
積極的に資源ごみを出している人もいれば、通常のゴミとして処分してしまっている人もいると思います。なかにはそもそも資金ごみとはどんなものなのか、わかっていない人もいるのではないでしょうか。どこのご家庭でもある「ペットボトル」の捨て方や注意点など、今更聞けない資源ごみの常識について、説明していきたいと思います。
ペットボトルの資源ごみとは
四日市市では2週間に1回のペースで、ペットボトルのゴミを回収しています。地域によっても回収曜日や回数が違うので一概にはいえませんが、自治体から発行されているごみ収集日程表などを見ると、回収の日時を事前に把握できるようになります。
そもそもペットボトルとして回収できるのは、「飲料用」「酒類用」「醤油用」のペットボトルになります。ラベルの部分や底の部分に「材質表示マーク」のついているペットボトルだけが、資源として回収できるペットボトルになります。
【例】炭酸飲料、果汁飲料、烏龍茶、日本茶、麦茶、コーヒー、紅茶、スポーツドリンク、ミネラルウォーター、焼酎、本みりん、洋酒、清酒、醤油などの容器
これらのペットボトルが対象になります。同じ用に見えても実は資源として回収できないペットボトルなどもありますので、出そうとしているものが対象になっているのかどうか、必ず確認するようにしてください。
ペットボトルが資源として回収される理由
ペットボトルが資源として回収されているのは理由があります。製造するために石油を外国から輸入して工場で加工して作られています。製造されたペットボトルのなかにお茶やジュースなどを入れて、一つの製品となり私達の元に届くようになります。
ペットボトルをリサイクルしない場合、燃やすもしくは埋め立ての必要があります。ペットボトルは燃やすと二酸化炭素が出るので環境のことを考えると良いことではありません。燃やすための清掃工場も作らなくてはいけません。
また埋めるにしてもそのスペースが必要になり、埋め立て場がいっぱいになるとまた新しいものを作っての繰り返しになります。作れる場所には限りがありますし、これではいつまで経っても問題が解決できるわけではありません。
ペットボトルをリサイクルした場合、燃やすための清掃工場も必要ありませんし、新しく埋め立て場を作る必要がありません。埋め立て場は、海に作るため自然環境への影響がなくなります。ペットボトルを燃やさないので二酸化炭素が発生することもありません。
ごみとして処分されたペットボトルをもう一度資源に戻して、新しいペットボトルを作ります。まら、ワイシャツや作業服などの用づくに生まれ変わることもありますし、文具などでリサイクルされたペットボトルを使っているものもあります。リサイクル品を積極的に購入できると、環境に配慮していることになります。
ペットボトルを正しいルールに沿って出してもらうことによって、リサイクル工程での負担を減らすことにもなります。いかに負担を削減するのかを考えることもとても大切なことです。
この循環によって限りある資源を守ることにもつながるのです。リサイクルという言葉は耳にしたことがあっても、どのぐらい重要なことなのかわかっていない人もいると思います。ペットボトルのような限りある資源をどう守っていくのかが私達の課題でもあるのです。
ペットボトルの資源ごみとして出せないもの
ペットボトルでも資源ごみとして出せないものには、こんなものがあります。
1. 汚れのついたままのペットボトル
例えばジュースのペットボトルやソース、たれ、ドレッシング調味料系など、中に汚れがついたままリサイクルに出そうとしてしまう人もいます。確かに飲み終えたペットボトルのなかをきれいにして再度出すのは簡単なことではありません。
油の多いドレッシングやたれなどは匂いも強いので洗いにくいものでもあります。ただ汚れがついたままの場合、出しても汚れがとれにくいなどの理由からリサイクルとしては受け付けられなくなってしまいます。可燃ごみの収集日に一緒に出すようになりゴミを増やす原因になります。
2. 素材が均一でないペットボトル
ペットボトルのなかでも洗剤やシャンプーなどの容器は、蓋の部分とボトルの部分が違う素材を使っているなど、均一でないものが多く存在します。これらを分別して出していれば問題ないのですが、なかなか難しいもの。これらの品物には材質表示マークがついていないものもあります。素材が均一でないものはリサイクルの対象にするのは難しいので、こちらも可燃ごみとして処分するのをおすすめします。またボトル以外のペット素材のもの=タナゴのパックなどもペットボトルのリサイクルの対象ではありません。
材質表示マークは、そもそもペットボトルであることを証明するものになります。このマークがついていないものは、一見、ペットボトルのように見えても別の資材で作られているものになります。
リサイクルで出しやすいようにマークがついていますので、もしない場合はもえるゴミなどの別の処分方法を検討するようにしてくださいね。また外でペットボトルを買うときに、ちょっと裏返して見てみると、どんなマークなのか確認できます。
ペットボトルをリサイクルとして出す方法
ペットボトルをリサイクルとして出すためには、手順があります。家族で共有しておき誰でもできるようにしておくと、部屋の片付けも楽になりますね。
1. まず、キャップやラベルを取り外します。これらはペットボトルとは使っている素材が違うため、一緒に処分はできません。中栓や口の部分についているリングなどは取り外す必要はありません。無理にとって指をけがしてしまうことのないように注意してください。ラベルは横に点線もしくは簡単にはがせる場所があるはずです。
2. 次に中身を出して軽く水洗いします。汚れが強いものは一度流した程度では取り除けないので、何度か水洗いをしてきれいになるようにしてください。洗剤などを使いシャカシャカふって洗うときれいになるのでおすすめです。
3. さらに、横向きにしてペットボトルを潰します。地域によっては潰さずに出せるところもありますので、確認してみてください。潰さないとかさばってしまい回収できる量が少なくなってしまうこともあります
4. ペットボトルをリサイクルとして出すときは、回収容器がついているのかどうかによっても変わります。例えば、回収容器が設置されている集積所では、ペットボトルだけそのなかに入れます。袋のまま入れることのないようにしてください。また回収容器が設置されていないときは、透明もしくは半透明の袋に入れて出します。中身が見えないような袋に入れると回収してもらえなくなるので注意してください。
面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単なものになりますし余計な手間もかかりません。ペットボトルをリサイクルに出す手順は何度も行い慣らしていきましょう。
まとめ
ペットボトルを資源として出すときの手順について説明しました。慣れてしまえば簡単な方法ですし、環境を守ることにも繋がります。自然は限りあるものですし、安易に捨てていたペットボトルにこれだけの意味があると考えると、いかに大切なことなのかが伝わるのではないでしょうか。ペットボトルのリサイクルも積極的に行えるようにしておきましょうね。