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生前整理をしないまま空き家になった時の窃盗のリスク

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先日、ニュースで生前整理をしないままになっている空き家に窃盗に入った犯人が捕まったとやっていました。空き家なんてどこにでもあり、珍しいものではないそう思っている人もいるのではないでしょうか。なかには両親が亡くなりそのまま片付けをせずに空き家状態になっている建物を、所有している人もいるかもしれません。空き家に対しての考え方は人それぞれですが、実際にこうした事件が起きていることも認識する必要があるのです。

空き家で実際に起きている犯罪とは

空き家は治安を悪くする、これは以前から言われていたことです。ただ、実際に犯罪が起きてみないとその大変さや問題について考えたことがない人もいると思います。生前整理をせずに亡くなり、部屋のなかに物が散乱している部屋の場合はこんなリスクがあります。

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・放火

近頃は空き家の放火についてのニュースも増えています。もともと火事の多くが放火だと言われており、全体の10%以上を占めるそうです。このなかには“放火の疑い”は含まれていないこともあり、いかに火災についてのリスクが高いのかがわかると思います。空き家は人手出入りがほとんどないので、放火のために侵入しても気付かれにくいのです。生前整理ができていない家は、管理が不十分なケースが多く、枯れ草やゴミが散乱していることもあります。また施錠されていないなど放火のリスクを高めてしまっているのです。放火の場合、空き家だけのリスクに限らず、隣接している建物にも被害が出てしまいます。

・薬物の栽培

まさかと思うかもしれませんが、実際に過去に起きたニュースなどを見ると空き家で薬物の栽培をしていて捕まった事例もあります。過去には外国人と日本人のグループが、空き家を使って大麻の大量栽培を行っていたニュースもありました。なんでも6.1キロにもなる大麻を栽培していたそうで、周囲の人は全く気づきませんでした。空き家になると、薬物が栽培されていたとしても、気づきようもなく、犯罪に加担しているような状態になってしまうのです。薬物の栽培についてあなたが所有している空き家でも十分に考えられます。また、空き家で密輸された覚せい剤の受渡しが行われていたケースもありました(2018年千葉)

・盗難

冒頭でも紹介した盗難は珍しいことではありません。生前整理ができていない部屋のなかには、金目になるものがたくさん残されていることもあります。すでに片付けができている家では、盗難が起きることは少ないと思いますが、そのままであるのは外から見てもわかります。家に誰も居ないのに金目のものがあるとなれば、狙われることも十分に考えられるのです。また、過去には盗難後に放火されたケースもあるなどとても悪質な事件も起きています。両親が残した家具や家電などの盗難被害は避けたいものですね。

・人が住み着く

こんなことあるの!?と思うかもしれませんが、不法占拠などの住み着き事件も起きています。長期に空き家になっている部屋があり、そこに住み着いてしまうケースも実際に起きています。持ち主が空き家の様子を確認しにいくと、布団が敷いてあるなどのおかしいなと思う点があり、警察に相談して発覚したそうです。家の状態にもよりますが、家具や家電がそのままになっていれば、十分に住める環境です。もし鉢合わせになっていたとしたら、もっと大きな事件になっていたかもしれません。

生前整理で部屋の中を見直すことの重要性

生前整理は、元気なうちに部屋のなかを見直すことをいいます。遺品整理などと違いポジティブなイメージのものになり、残りの人生をいかに充実させるかを考えたときに行うものです。もし、生前整理をしていなかったら、誰も住まない空き家の状態が長引いてしまい、犯罪のリスクも高くなってしまいます。自分が亡くなったあとは子供に任せておけば…と思うかもしれませんが、亡くなってから片付けるのは簡単なことではありません。生前整理を行うことで、空き家になったときの片付けが楽になるのはもちろん、大切なものをそのまま放置してしまう心配もありません。財産などの金目のものを子供にしっかりと渡すこともでき、盗難等の心配もなくなります。自分が亡くなったあとに大切に守ってきた実家が、何か犯罪に巻き込まれてしまったときを考えると、心配になってしまいます。いつ何が起こるかわからないからこそ、見直せるうちに片付けておくことも重要です。

まとめ

生前整理をしていない空き家になると、物が散乱していて片付けもできていない状態です。そのため、空き家の状態が長引けばその分だけ犯罪のリスクは増えます。周囲の人に空き家なのがわかるの?と思っているかもしれません。でも家の周囲の手入れや電気など、ひと目で見て空き家かどうかはわかってしまいます。維持するのか、もしくは売却、取り壊しなども含め早めに検討しておいたほうが懸命です。生前整理も元気なうちに話し合いましょう。

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