住宅の外壁での窯業系サイディングの長所と短所
サイディングとは、羽目板や下見板など外壁に張る板材の総称で、一般的にセメントやセラミック、金属を使った工業製品化された外壁材のことをいいます。
最近では耐久性・断熱性・防火性・デザイン性に優れたものが開発されていますが、ここでは近頃多い窯業系サイディングの長所と短所についてご説明します。
計量でカラーバリエーションやデザインも豊富
窯業系サイディングは、セメントなどを原料とし、繊維質原料を加え成型したもので、現在、一般的な住宅で最も多く取り入れられている外壁材です。
長所としては、
- 硬質で密度が高く、耐震性・防耐火性・遮音性などに優れている
- バリエーションが豊富で価格帯の幅も広い
- 比較的軽量
などの点が挙げられます。
厚みには14・15・16・18ミリなどがあり、デザイン的にも、シンプルなものからタイル調や石積調など、本物のような風合いを持つものまで揃っているので、どんな外観にも合わせやすいのが特徴です。
また、工場で塗装処理を施したものと、現場で塗装を行う場合の無塗装タイプが見られます。
最近では、紫外線の影響を防ぎ、色褪せや日焼けなどを抑えて耐候性を高める塗装や、汚れを防ぐための光触媒塗装を施したもの、親水性のコーティングを用いたものなど、表面の塗装に工夫をこらしてメンテナンスを楽にしたタイプも多く存在します。
塗装替えや増改築の際のことも考慮して
一方、この窯業系サイディングにも若干面倒な部分があります。
まず、以前は半永久的に塗装替えをしなくてもよいという触れ込みで発売されていましたが、実際は、一般的なもので、建築後12~15年で1回目の塗装が必要になり、その後の塗装替えでは、目地部分のコーキングの打ち替え作業も必要になります。
また、一見素敵に見える色が多く使われているものでも、塗装替えをすると単色になってしまうため、色柄選びは慎重に行うほうがよさそうです。
さらに、十数年後の増改築の際に似た柄のサイディングがあるかどうかわからないので、廃版になりそうなあまりにも奇抜なデザインのものは避けたほうが無難です。
メンテナンスのタイミングを見極める
窯業系サイディングは、商品に適した表面塗装やシーリングのメンテナンスを行うことがポイントです。
色褪せや汚れ、塗装面に触れると白い粉がつくといったときには再塗装を検討しましょう。シーリングの亀裂や剥離などが見られたら、打ち替えも必要です。 当組合は、住宅内外のさまざまな問題を解決します。
サイディング工事から門扉のペンキの塗装やお庭のお手入れから公共施設の営繕修繕までお家にかかわる全てのことに対処いたしますので、おきがるにお問い合わせください。