スウェーデン市民にやさしい粗大ゴミ回収システムとは?
スウェーデンには、家庭系廃棄物の回収拠点として、なんと約5,800カ所のリサイクルステーションと約600カ所のリサイクルセンターがあるそうです。
リサイクルボックス リサイクルステーションとリサイクルセンターの仕組み
スウェーデンのリサイクルステーションは無人の回収拠点で、拡大生産者責任(EPR:Extended Producer Responsibility)の仕組みで回収・処理される廃棄物(容器包装プラスチック・古紙・ガラス・金属製容器)を回収しています。
市民が歩いて行ける距離に設置することが定められており、土地は自治体が提供、ボックスの管理などはEPR協会が行なっています。
一方、リサイクルセンターは有人の回収拠点で、粗大ゴミや有害ゴミなどを回収しています。
リサイクルセンター
コンテナ式でラクラク分別回収
リサイクルセンターには品目ごとにコンテナが設置してあり、市民がゴミを車に積んでやって来ます。
コンテナの高さまでスロープがついており、市民はゴミを積んだ車をコンテナの傍らに停車し、コンテナを落とす形で投入できる仕組みになっているので、作業がとてもラクです。
万全のセキュリティ対策
出入口にゲートがあり、受付員も常駐しています。パソコンや携帯電話などの情報機器のコンテナの投入口は盗難防止のため小さく造られており、施錠もされています。
環境にも配慮
上記の情報機器や有害廃棄物のコンテナは、室内に設置されています。
車がない人には戸別収集も ゴミの日を気にせずに持ち込める点は便利ですが、車がなければゴミをリサイクルセンターまで持って行けません。
しかし、そんな方々は年に数回、自治体が回収車で回収して廻る際にゴミを出せます。
リサイクルステーション
分別回収はセンサー付きのボックスで 品目ごとに回収ボックスが設置してあります。
ボックスにはセンサーが付いており、満杯になるとEPR協会が回収します。
どうなってる?回収ボックスの構造
回収ボックスは底開き構造です。
収集運搬車両(ユニック車)が回収ボックスを吊り上げ、収集運搬車のコンテナ内でボックスの底を開き、中身は収集運搬車に積み込んで、空になったボックスは元の場所に戻すという仕組みになっています。
効率化と利便性の向上に貢献するシステム
容器包装プラスチック・古紙・ガラス・金属製容器・粗大ゴミはステーション収集や戸別収集という形で収集されるケースが多い日本ですが、リサイクルステーションやリサイクルセンターといった拠点を作ってそこに持ち込むというスウェーデンの方式は、収集運搬の効率化と市民の利便性の向上により大きく寄与するシステムといえるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ゴミ事情も国によってまちまちですね。
話のタネにご参考になれば幸いです。