収集癖のある両親の部屋を片付ける生前整理
高齢のご両親のなかには、なんでもものを収集してしまい部屋のなかには使わない物で溢れている、そんな人も少なくありません。若い頃はそんな趣味がなかったはずなのに、高齢になってからいきなりものを集め始め、家族でもどうにもできない…なんて悩んでいる人も。
同居している子供や今は家を出て生活している子供にとっても、親が亡くなったあと、この荷物どうしよう…と頭を悩ませることになります。収集癖のある両親は、早めに生前整理をすることで、お互いにとっても大きなメリットがあります。
収集癖の程度によって日常生活に支障をきたすことも
両親の収集癖について悩んでいる人のなかには、好きなものに囲まれているのだしそのままでもいいのでは?と思う人もいると思います。もちろん収集しているものによっては、それが生きがいとなり楽しいと感じているのであれば問題ありません。
でも、収集しているものがゴミだったらどうでしょうか?捨ててあるゴミを漁り、もったいないから、まだ使えるからと家に持ち帰りそのままになってしまう人もいます。そもそも人のゴミをあさってしまうことも、病気になってしまうのでは?と心配になりますよね。それを家に持ち帰り、部屋中に散乱していると衛生的な問題もあります。
本人は拾ってきたものを忘れてしまっているケースもあり、そのままゴミ化してしまうリスクも考えられます。収集癖も軽度であればいいのですが、あまりにひどくなると日常生活に支障をきたすことになります。離れて生活していて、久しぶりに家に帰ったら、驚くほどの荷物になっていて驚いたなんて話しも聞きます。以前はそんな癖がなかったのに…とそのときになってからでは遅いのです。
高齢の両親の収集癖の理由とは
高齢になった両親の収集癖には理由があります。特にコロナの影響もあり「寂しい」などの理由で、ものを集めてしまう人もいます。家族間で会う頻度が少なくなってしまい、友人との距離も空くなど一人で過ごす時間も増えます。
話し相手がいない状況だとつい、ものを集めることで安心してしまいます。最初は気にいるものを1個持ってくればよかったものの、次第には大きく部屋に置くのが難しいものまで収集してしまい、あっという間に部屋のなかがゴミ屋敷のようになってしまいます。寂しい気持ちから集めている場合、なかなか解消せず、もので溢れている状況に安心感をもってしまっている人もいます。収集癖がひどくなってきたなと感じたら、早めに対処しないと、片付けどころの話ではなくなります。
部屋を片付けさせるにはどうしたらいい?
まずは、部屋のなかに溜まってしまった収集品を見極めることも必要です。実際はそのときの気持ちで持ってきてしまっているものの、部屋に積み上がって放置されていることも多く、本人も管理しきれていません。
そのため、まずは両親と話すこと。寂しいのであれば、住む環境を変えてみるなどの対策も必要です。また、ものが買えなくなることに対しての不安であれば「必要なものがあったら買うよ」と伝えておくだけでも安心します。
収集は、新しい発見のようで一見楽しいこともありますが、廃棄物などのごみになってしまうと衛生的な問題もありますし、ケガのリスクもあります。ご近所さんにとってもゴミを漁っている姿を不快に思い、トラブルになってしまうことも考えられます。
収取の対象を変えてあげるなど、一度向き合う必要も出てきます。今までは大丈夫だったからが通用しないのが、高齢になってからの問題です。長い間家に帰らず、電話しかやりとりをしていない人は、一度家の状況を確認するなど足を運んでみたほうがいいかもしれません。来客があるだけでも部屋のなかをきれいにしたいと思いますし、気持ちにもハリが出るものですよ。
収集した不用品は業者に依頼して片付けよう
両親が元気なうちに家のなかにあるものを見直し、残りの人生をより充実して過ごすための整理を「生前整理」といいます。不要なものを処分しておくことで、すっきりとした住環境になりますし、掃除などもしやすくなります。
もし両親が亡くなったあとのことを考えても、不用品で溢れかえっている家よりもある程度、生前整理で片付けているほうがいいと思うものではないでしょうか。収集した不用品を片付けのはちょっと…なんて思っている方は、この機会に業者に任せて片付けてしまいましょう。仕分けなども一通り依頼していただけるので、片付けの手間もかからずできますよ。
まとめ
両親だけで住んでいる家は、定期的に足を運ぶことできれいな状態を維持できることもあります。もし収集したもので溢れかえっているときなど、生前整理で一度見直してみませんか。お互いにとっても部屋のなかがきれいなのはいいことですよね。もので溢れた家は転倒などのリスクもありますし、健康にもいいことはありません。まずは、両親と話しながら業者を依頼するなど、決めてみてくださいね。